研究概要
身の回りには、危険なものが多くあります。たとえば、食品には農薬や毒物が含まれることがあります。また環境中には大気汚染物質のPM2.5には発がん物質などが存在します。一方、法科学分野では爆発物、化学兵器剤、向精神薬などの存在を明らかにする必要があります。研究室では、レーザー、及びこれをイオン化源とする新しい質量分析計を開発し、その有用性を明らかにする研究を行っています。 | ![]() |
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研究内容
研究室では、右図のようなレーザーイオン化飛行時間型質量分析計を開発し、これをガスクロマトグラフ装置と組み合わせて、食品中の農薬、大気や土壌中のダイオキシン、PM2.5中の発がん性物質、さらに爆発物、神経ガス代謝物、さらに向精神薬などを分析する方法を研究しています。また、高性能レーザーを開発してイオン化光源に用いることにより、質量分析の一層の高性能化を実現しています。 | ![]() |
開発した装置を用いて、右図のようなガスクロマトグラフの保持時間と質量分析の質量電荷比に対してプロットした二次元表示データを求めると、目的とする試料の同位体異性体や試料中の不純物などを一目で見分けることができます。また、超高感度測定が可能なことも明らかにしています。 |
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